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犬猫のコクシジウム症

 コクシジウムは消化管などに住み着く寄生虫です。犬猫においては主にイソスポラという種類のものが臨床的に問題となり、これを一般的にコクシジウム症と呼びます。

 主な症状は下痢・軟便です。成犬や成猫では軽度の症状しか出ませんが、子犬や子猫では激しい症状が出て命に関わることもあります。

 診断は便検査により確定できます。治療はサルファ剤の投与などが行われます。

 犬猫共にイソスポラに感染しますが、それぞれ別の種類であり、基本的に動物種を越えては移りません。感染は糞便を介して起こりますが、排泄直後の便は感染力がないため、すぐ(半日以内)に片付ければ他の動物に移る可能性を減らすことができます。消毒の際は熱湯消毒が推奨されます。

 子犬や子猫の下痢ではパルボウイルス感染など他の重篤な病気も考えられます。環境の変化などで便が緩くなることもありますが、上記のような命に関わる病気のこともありますので、子犬や子猫が下痢をしている場合は早めに動物病院にご相談ください。

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