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症例紹介
2018/04/01
症例:猫の異物誤飲

 異物(マットの切れ端)を誤飲してから吐き続けているという猫が来院されました。
 
 
 超音波検査にて、小腸内の異物およびそれによる閉塞が確認できました。

 この時点で手術に踏み切ってもいいのですが、念のためにバリウム検査も行うことにしました。
 
 
 バリウム検査では、2時間半の時点で小腸内での閉塞が確認できました。

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 ただ、まだ時間がありましたので、また念のためにさらに3時間後にもう一度撮影してみました。

 するとバリウムが異物と共に大腸まで流れていました。

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 大腸まで流れればあとは便に出てきますので、手術は中止としました。帰宅後、無事に出たそうです。
  
 
 ということで、運良く手術を回避しました。数時間の間に異物が動いたということになります。バリウムを飲んだ影響もあるかもしれません。

 ただ、今回のように一度閉塞した異物が都合良く流れることは稀です。期待して待っていると腸が破れる可能性がありますので、閉塞がわかったらすぐに手術するのが原則となります。

 今回は当日の夜に手術する予定でしたが、その微妙な待ち時間が結果的によかったということでしょう。バリウム検査は行わなくても診断は可能でしたが、これも結果的にやってよかったということになるのでしょう。

 ちなみに、手術中止というのは少し勇気がいります。翌日が休診日だったりすると尚更です。便に出ていないから念のために手術する、一度手術すると決めたのだから手術する、という獣医師もいるかもしれませんので、気を付けていただくのがいいかと思います。

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