当院では、健康診断で行う血液検査は外部の検査センターに依頼しています。これは一年中やっておりますので、いつでも可能です。オプションで甲状腺ホルモンや膵炎の検査を追加することができますが、これらについては今だけ(~12月末)特別に安くなっています。追加の検査は全頭でお勧めするわけではありませんが、嘔吐や下痢がよくみられる犬猫や、痩せてきている高齢の猫などでは測定してみるといいと思います。
私は健康診断をあまり強くは勧めていないほうですが、高齢の猫に対してはわりと勧めています。高齢の猫では猫エイズ、腎臓病、甲状腺機能亢進症など特定の疾患を発症しやすい傾向にあります。血液検査で見付けられる疾患も多いため、行う価値があるものと考えております。
犬の場合は、腎臓よりも肝臓の数値に異常が出ることが多いですが、この診断と治療はなかなか難しいです。また、最近は健康診断で犬の甲状腺ホルモンの測定が行われることもあるようですが、この診断もなかなか難しいです。ですので、健康診断といえども信用できる病院で行うのがいいだろうと思います。私は、無駄な検査を避け、それでも病気は見付けられるようにと日々考えながら診療しています。ただ、全くの無症状で健康診断で偶然見付かる病気というものも存在しますので、難しいところです。