麻酔をかけて行う歯の処置については、まず一度診察でご来院いただき、日程を決めて後日行わせていただいております。理由としては、個々の状態によって処置内容や事前検査内容および費用が大きく異なるためです。
処置内容としては、歯石除去だけであれば概ね容易ですが、例えば犬歯を抜く場合などは手術に近い手技が必要となります。また特に猫においては、すぐに歯の処置をするべきなのか、投薬治療を試してみてもいいのか、などが状況によって変わってきます。まずは診察をして、治療方法をご相談する必要があるかと思います。
若齢時に行うことが多い去勢や避妊手術と違って、全身状態に問題があるケースも比較的多いです。高齢であったり心臓や腎臓に疾患があったりする場合は、実施するかどうかあるいは実施方法を慎重に判断したほうがいいと考えられます。
当院では無麻酔での歯の処置は基本的に行っておりません。無麻酔で行うメリットが全くないわけではないですが、有効性、安全性、動物へのストレスなどにおいてデメリットのほうが大きいと考えています。