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症例紹介
2015/08/25
症例:猫の子宮奇形

 雌猫の避妊手術を行いました。

 子宮の左右分岐部は正常でしたが、左側の子宮角を頭側に辿っていくと途中で途切れていて、さらに頭側に辿っていくと拡張した子宮が認められました。腎臓や卵巣は正常で、左側の子宮角のみの形成異常と考えられました。卵巣と子宮は問題なく摘出可能でした。

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 このような奇形は開腹してみないとわかりません。非常に稀なのですが、私が遭遇したのは二回目です。避妊手術の際には、奇形が存在する可能性を一応毎回説明しております。腎臓の形成異常を併発している場合もあるようですので、術前の血液検査は念のため行っておいたほうが無難だと思われます。

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