野良猫に餌を与えるということは飼っていることと同じです。少なくとも避妊手術はする必要があります。それができないなら餌も与えてはだめです。
避妊せずに餌を与えると、すぐに猫が増えていってしまいます。増えていないとしたら交通事故や病気で亡くなっているか、殺処分されているということになります。
ほとんどの野良猫は触れませんので、捕獲器で捕まえる必要があります。すでにお腹が大きくなっている場合は手術できないと思われていることも多いですが、そのような場合はなおさら産まれる前に急いで手術する必要があると思います。猫の妊娠期間は約2ヶ月ですが、外から見てわかるような状態ならすぐに産まれる可能性が高いです。堕胎はかわいそうという考え方もありますが、産まれてきた猫に責任が持てない場合は産ませるべきではありません。
実際には避妊だけすればいいというわけではなく、排泄やゴミあさりなども問題となります。地域猫として人と共存していくことが理想ですが、事情はそれぞれの地域によって異なるかと思います。ちなみに雄猫についても縄張り争いや夜鳴きを軽減させるために去勢手術をする必要があります。
猫に軽い気持ちで餌を与えて増やすことはかえってかわいそうな結果となりますので、そのあたりをよく考えてから行動していただくようお願いいたします。